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まだまだ邦楽は終わらない!これから期待の若手バンド10選

      2015/10/26

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若手バンドトップ

皆さん、こんにちは☆音楽ライターのFuneです。

いよいよ7月!上半期も終わり、2015年も折り返しですね。

音楽業界では7月1日からApple Musicという

月額制の音楽ストリーミングサービスが始まり、

「ストリーミング」という音楽文化の発展が

Appleブランドによってどのように広がっていくのか

音楽ファンの間で大きな注目を集めています。

他にもSONYとサイバーエージェントによる共同プロジェクト

「AWA」「LINE MUSIC」など、様々な分野から

サブスプリクション型サービスの開始が次々とアナウンスされ、

今まで以上に音楽が身近なものになっていきそうですね♪
僅か千円ほどでダウンロードの手間すら省いたこのサービス、

「月に1、2枚しかCD買わないよ!」なんて人には

本当に理想的なサービスではないでしょうか?

今後の発展に期待したいところです。

一方で、スウェーデン発祥で

アメリカにおける音楽ストリーミングサービス最大手である

Spotifyのリスナーデータを基にした

Skynet & Ebertの研究結果からは

「人は33歳頃を境に音楽思考が固まり、

新しい音楽との出会いを探さなくなる」という

興味深いデータが届きました。

 言われてみれば確かに、と納得出来る部分も多いです。

自分が好きな音楽のテイストの把握や、自身が青春時代に

聴いていた音楽を省みて懐かしく思えるのが

ちょうどそれくらいの年齢なのでしょう。

中には人生経験を積むことで

「自分よりずっと年下のミュージシャンに憧れを抱けない」

なんて人もいるのかもしれませんね。

そしてそれらが極論化すると近年日本でもよく聞く

「音楽は終わった」

などという過激なものになってしまうのやも…。

 

だがちょっと待って欲しい。

 

果たして本当にそうなのでしょうか?

10代、20代、30代では社会的な立ち居地は当然、

音楽に接することの出来る時間がそもそも全然違います。

勿論、どの年代が最も音楽に時間を割けるかは

環境によって違いますので一概には言えませんが、

一般的には年齢が上がるにつれ社会的責任が大きくなるため、

多忙になり相対的、かつ受動的に新しい音楽に出会う機会

単純に減少しているのではないでしょうか?

では多忙な人や、自分の音楽性が定まった人でも

受動的に音楽に巡りあう機会と環境が整っていれば

この結果は変わってくるのでしょうか?

一方で現在の日本では新しい音楽との出会いの場である

ランキング番組やタイアップ曲にもかなりの偏りがあるため、

自分が好む音楽があってもその情報を偶然知ることすら

稀なのが現状です。

音楽バブル全盛の時代を知っている世代からすれば

ランキングですら選択肢の幅が極端に狭まったため

今の売れている音楽は異常に偏って見え(実際偏ってるけど 笑)

新しい音楽には期待をしなくなり、

逆に音楽的素養の少ない若い世代は

どのように音楽と巡りあったらよいのか

わからないまま、音楽自体に興味を持てなくなるという

負のサイクルに発展しているのかもしれません。

アンダーグラウンドなシーンでは素晴らしい音楽も

いっぱいあるというのに…。

ん…?アンダーグラウンドでは…??

 

あれ?これ単にランキングが終わってるだけで

音楽自体は別に終わってなくね?

 

アイドル産業が悪いわけではないんですけどね。

あのジャンルにしか出来ないことというのも沢山あるわけですし。

今回の研究データも、そもそもSpotify自体が

正式稼動したのが2008年、アメリカ進出したのが2011年と、

比較的新しいデータですので

統計的に見ても今の時点ではまだまだ調査途中といった所でしょうか。

20年後くらいに新しい音楽産業が成熟を見せた頃、

もう一度研究結果を発表してくれたら面白いものが見れそうです。

まぁ、確かに30代前半くらいで懐メロに走る音楽ファンは

多そうな気もしますがwwww

さて、前置きが長くなりましたが、今回はそんな

音楽的逆境と呼ばれる中、注目を集めているアーティストを

10組ほど2回に分けて紹介していきたいと思います♪

今回は少しだけメインストリームを外れて、キャッチーだけれど、

ひとクセある新進気鋭の音楽を選んでみました。

まだまだ「日本の音楽は終わった」なんて言わせませんよ!笑

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注目アーティスト達!!

amazarashi

オススメ度  :★★★★

 

現代の音楽シーンにおいて絶望から希望を

見出す音楽は数あれど、その中でも強烈なまでに

「詩」としての個性を誇るのがamazarashiの特徴でしょうか。

最近ではアニメのタイアップを獲得したり、

中島美嘉が「最後に聴きたい曲」として

彼らの「空っぽの空に潰される」を上げるなど、

着実に人気を拡大している注目のバンドです。

小説的とも評される独特の世界観をギターとピアノの音色に

乗せて、誰もが理解していながらも目をそむけるような

出来事を痛烈に歌い上げる秋田ひろむ(Vo.Gt.)の歌声は

実に「人間臭い」響きに満ちています。

時にSF小説のように、古い映画のように描かれる

彼らの世界観は社会に対する苦悩、苦痛、そして恨み…

そんなマイナスなイメージを表層的な切り口にしていながらも

暖かみと生活の匂いを持って「希望」というものを

浮き彫りにしています。

赤裸々な言葉選びに隠れがちですが

未来に期待出来ない時代ですが、それを受け入れて

はじめて次に進めるんじゃないかと思った」

と秋田氏が語るように、根本的なスタンスとしては

実に前向きな曲が多く、空想的な世界観の中にも

共感できるリアリティを持ち合わせているバランス感覚は秀逸。

特に「最近のラブソング至上主義が結果的に愛の価値を下げている」

という心情の下に作成されたという「ラブソング」

残酷な世界において自身の世界への反感を見つめなおした

「アポロジー」などは顕著でしょうか。

また、曲の解釈が大きく分かれることでも有名で、

かなり限定的な描写をしている「無題」でさえPVの発表後に

解釈が分かれているようです。

余談ですがamazarashiのPVは多くのメディア芸術祭などで

ノミネートされていますので一見の価値有り!

ポジティヴ過ぎる音楽に食傷気味な人にこそ

聴いて頂きたいアーティストですね♪

 

ヒトリエ

オススメ度  :★★★★

 

ヒトリエは現代の音楽シーンにおいて

非常に興味深い文化背景を持ったロックバンドです。

中心人物のwowoka(Vo.Gt.)を初め、メンバーのほとんどが

ニコニコ動画内で音楽活動をしており、

特にwowokaは初音ミクなどのボーカロイドの特性を生かした

作曲を多数発表、所謂ボカロPとして

ボーカロイド黎明期に活躍した人物。

超鋭角的とでも表現したくなるオリジナリティ溢れるギターフレーズと、

ボカロP時代に培った異常に譜割の細かい

リズミカルで不思議なメロディが特徴で、

音楽的個性の強さではここ最近のバンドの中でもかなり異質です。

ボーカロイドの特性をそのままバンドにトレースするのではなく、

あくまで「人間として」の生演奏にリファインさせており、

ボーカロイドのウリである無機質さと高速のメロディを

1から人間が作り出し、演奏し、歌うことで

ここまで「熱」と「勢い」を持つのか、と非常に驚いた音楽です。

中でも「インパーフェクション」は個人的にも

かなりの衝撃でした 笑

ボーカロイド的質感を楽しみたければ

「アンチテーゼ・ジャンクションガール」「NONSENSE」辺りが

オススメでしょうか。

ボーカロイドに抵抗がある、なんて人は是非☆

こういった新しい土壌、文化背景から産まれたバンドが

メジャーレーベルからデビュー出来るという事は

いち音楽ファンとしても大変嬉しく思います。

日本ではまだまだプロとアマチュアの線引きを好む傾向が

強いようですが、いつか思いもよらぬきっかけで

「純粋に人気のある音楽」が自然と評価され、

ヒトリエのように商業に繋がっていく日が

来るのかもしれません。

今後も我々の想像もつかないような戦略で

華々しくデビューする音楽を楽しみにしたいですね。

 

Chouchou

オススメ度  :★★★★★

最近では音楽活動を始めるきっかけが

現実世界以外でのコミュニケーションという例が

増えてきているようにも感じます。

ヒトリエが動画共有サイトを活動拠点にしていたように、

Chouchou(シュシュ)は3D仮想空間、セカンドライフでの

出会いをきっかけに結成された音楽ユニット。

エレクトロニカやアンビエントを表面的に配置しつつも、

根源的な部分にはクラシックや映画音楽の影響も見え隠れし、

juliet(Vo.)のウィスパーボイスにスポットを当てた

自由な発想による幻想的な音楽を聴かせてくれます。

エレクトロサウンドを用いていながらも

こういった質感に仕上げれるのは邦楽ならではでしょうか。

彼らの本当に凄いところはセカンドライフ内での

活動からスタートして、最終的にはレーベルまで

自主制作してしまうバイタリティ。

流通や広報は勿論、アートワーク、衣装製作、

マスタリング、PV撮影など、ほぼ全てを自分達でこなし、

音楽以外の武器の多さ

現代の音楽活動において理想的と言えるほど

多岐に渉っています。

(julietは名門美術大学でデザインを専攻だったそうです。)

様々な分野でイニシアティヴを握れる強みか、

最新アルバム「ALEXANDRITE」では

その名が示すとおり、色とりどりのカラーを堪能出来る好盤。

まるで眠れぬ夜にそっと寄り添ってくれるような

優しくも幻想的な「LUNARIA」

儚さを強調しつつも聖歌を彷彿とさせる「spira」

映画のワンシーンをそのまま切り出したような

空気感に思わず胸がいっぱいになる「snowdrop」など、

人の心に暖かい火を灯していくような音楽が満載です。

音楽としてもマニアック過ぎずポップ過ぎず、

しかしながら新規のリスナーが聴いても充分楽しめるレベルで

個性はしっかり構築されています。

ちなみに「LUNARIA」とはアブラナ科のゴウダソウのこと。

花言葉は「収穫」の他に「儚い美しさ」というものがあるそうです。

本当に曲にピッタリなタイトルですね。オススメです☆

まさしく最高クラスの自主制作ユニット。

 

また彼らは東日本大震災被災者への任意の募金を

呼びかけるため、公式サイトで「another dawn」という曲を

無料配布しています。

ここで多くを語ることはしませんので、

お時間ある方は是非公式サイトで彼らの思いを

目にして頂けたらと思います。

 

Chouchou 公式サイト

http://chouchou.cc/songs/another_dawn.html

 

Tricot

オススメ度  :★★★

 

Tricot(トリコ)は現在女の子3人で構成された

京都出身のロックバンド。

このバンド、彼女達が影響を受けてきた音楽を想像するのが

非常に楽しいバンドです♪

若手歌モノロックバンドの中でも変質的なくらい

変拍子を多用し、奇抜なフレージングセンスや

先の読めない複雑な展開を見せつつも、

不思議なことにメロディはポップで

スンナリ聴けてしまうという謎の完成度 笑

特に1stアルバム「T H E」の完成度が高く、

椎名林檎的な歌唱と、00年代前半に流行った

ヒップホップ風のフレーズが同居しつつも、

まぎれもない邦楽サウンドとしてエモーショナルに

纏め上げた「POOL」や、

明らかにToeからの影響を感じさせる

実験的な作風、かつスタイリッシュな「おちゃんせんすぅす」

ナンバーガール的ギターワークを

前面に押し出しつつもどこか洋楽的で

複雑なリズムセンスが光る「99.974℃」など、

間違いなく彼女達にしか成し得ない芯のある勢いが素晴らしい。

2ndアルバム「A N D」では、ややポップさ、

エモーショナルさが鳴りを潜め、

ますますマニアックな方向へ行ってしまったので

若干評価が分かれているようですが、

「E」は非常にオススメ☆

久々に心地良い9/8拍子を堪能しました 笑

変拍子抜きにしても、かなり尖がったバンドであることは

間違いないので、万人向けな音楽ではないのかも

しれませんが、この「勢い」と「アイディアの豊富さ」は

是非一度体験して欲しいですね。

余談ですが、ギターボーカルの中嶋イッキュウ

お気に入りの音楽に椎名林檎、SYSTEM OF A DOWN、

The Beatles、モーニング娘。を上げる雑食ぶり 笑

そらこんなハチャメチャな音楽になるわwwwww

 

 

ATLANTIS AIRPORT

オススメ度  :★★★★★

今回最後に紹介するバンドは

自称空港系マスポップチームATLANTIS AIRPORT

個人的にではありますが、今ポップス界隈で

一番注目している若手バンドです。

ピアノサウンドを中心とした女の子ボーカルの

聴きやすいロックバンドですが、僕がオススメする以上、

勘の良い方ならお気づきのはず…。

そう、このバンド…プログレ的質感が絶妙に

見え隠れする音楽なのです!爆

表面的には邦楽的ポストロックテイストが

強調されているバンドですが、

要所要所でロシアの現代音楽を彷彿とさせるような

瑞々しいフレーズが心地良くもフランス映画的な

淡さが面白い「映画の中の出来事」や、

譜割の細かいミニマルなピアノフレーズをポップスとして

攻撃的に聴かせる「Over The Rainbow」

大胆なリズムチェンジを用いつつも、それが非常に

効果的かつ自然に融合している「AnTi pOp ARt」など

およそプログレ好きの琴線に触れる要素が

自己主張し過ぎない程度に上手く配置されており、

マニアックな要素が鼻につかない匙加減は絶妙です。

テクニカルな部分を強調せず、プログレやポストロックという

ジャンルを知らない人が聴いてもポップスとして楽しめる

という部分は実に好印象。

邦楽ポストロック系の音楽ではボーカルが

無機質なタイプの声を前面に押し出すバンドが多いのですが、

このバンドのボーカル、sonezakiの親しみやすい声質は

作曲面にポストロックやプログレの技法を用いながらも

「ポップスらしさ」を演出するには欠かせない重要な要素ですね。

いやぁ、日本でプログレやポストロックも遂にポップスと

面白い融合を遂げる時代が来たのだなぁ、と

思わず嬉しくなりました♪

「光と闇の間」後半の変則的なキメに、

Yesの「Siberian Khatru」を連想したのは

僕だけではないはず!笑

フルアルバムも製作されておらず、

知名度的にはまだまだ低いバンドですが

2014年ROCK IN JAPAN FESTIVALの

オープニングアクトに抜擢されているなど

徐々に頭角を現しつつあるようで、今後の活躍に期待大です。

最後に

さて、今回はこれからの邦楽シーンを盛り上げてくれそうな

アーティストを5組紹介してみましたが、

お楽しみ頂けたでしょうか?

ランキング番組などではアーティスト人気が偏っている分、

なかなか自分好みの音楽を受動的に知る機会は

間違いなく減ってはいますが、

少しでも皆様が新しい音楽と出会うキッカケになれば幸いです☆

次回も今後要注目のアーティスト達を

引き続き紹介していきたいと思いますが、

まだまだ勢いのあるアーティスト満載ですよ~!

是非是非お楽しみに♪

それではまた次回お会いしましょう★

Bye Bye~♪

 

まだまだ邦楽は終わらない!これから期待の若手バンド10選【その2】

この記事を書いたライター

Fune孤高の音楽ライター
元ミュージシャン、現カメラを趣味とする音楽ライター。
音楽の可能性を日々追求中。

 - おとのいろいろ, くりえいたー系

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