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今だからこそ若者に聴いてほしい、一昔前の邦楽10選【その2】

      2015/06/05

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カップル写真

皆さんこんにちは。音楽ライターのFuneです。

前回の「その1」ではポップスを中心に

5枚のアルバムを紹介してきましたが、

思いもよらぬ反響を頂き、ライター自身困惑しておりますwww

なにより若い世代の方に

「Funeさん、あのアルバムすげー良かったっす!!」

なんて言われると本当に嬉しいですね☆

ライター冥利に尽きるというものです。

今回も前回同様

「知名度がそれなりにあり」

「わかりやすく」

「聴きやすい」

をテーマにアルバムを5枚選んでみましたが、

今回は少しバンドサウンドよりのアルバムを

ご紹介したいと思います。

どれもレンタルCDショップなどで借りることの出来る

アルバムですので、気になったアルバムがあれば

是非お手に取ってみて下さい♪

それでは後半の5枚、いってみましょ~う!

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おすすめアルバム10選(後半)

 

浜崎あゆみ

アルバム名   Duty

オススメ度   ★★★★

 

オリジナルアルバムとしては自身最高の売り上げを誇る

浜崎あゆみの3rdアルバム。(総売り上げ枚数290万枚)

当時の浜崎あゆみといえばメディアで見かけない日はなく、

「女子高生のカリスマ」「若者の代弁者」と呼ばれるほどの

人気を誇り、自他共に認める時代のアイコンとして

栄華を謳歌している時期でした。

そんな時期にリリースされたアルバムにも関わらず、

とにかくこのアルバムは「暗い」という特徴があり、

トリッキーなメロディラインが特徴の

「End of the World」

エスニックなサウンドを見事にポップスとして

昇華させた「vogue」など、およそアイドル的立ち位置であった

浜崎あゆみがリリースするにはあまりにも

音楽的に尖がったテイストに仕上がっています。

この背景には当時のavaxの売り上げが赤字であり

会社の行く末が彼女の双肩にかかっていたこと、

多くの人が求める「浜崎あゆみ」としての姿に

重圧を感じていたこと、

そしてなにより彼女が伝えたかったことと

現実の剥離に落胆していたことなどが上げられます。

「vogue」「Far Away」「SEASONS」の俗に言う

絶望三部作の製作中に失踪したエピソードなどは有名ですね。

もっともこのアルバムが製作された時期は

浜崎あゆみがそれらの苦難を乗り越えた直後であり、

アルバムの流れもその反映を受けてか

「SURREAL」を起点に明るく、希望を感じさせるものへと変化。

音楽的にもこのアルバム以降の

曲でロックサウンドへ接近していくこととなります。

個人的な意見ですが、このアルバムは

「過去の自分と決別するための葬送曲集」だと思っています。

惜しむべくは絶望三部作最終章である

「ever free」(シングル盤「Far Away」のカップリング)が

未収録なことですね。ここだけちょっと残念。

このアルバムに関しては当時流行で

聴いていた人に是非聴いてもらいたい一枚。

大人になってから聴くとまた違った側面を実感出来る

良い例だと思います。

 

MALICE MIZER

アルバム名   Merveilles

オススメ度   ★★★

 

90年代の後半はまだまだヴィジュアル系バンドが

勢力的に活動していた時期で、その中で一際異彩を

放っていたバンドが、かつてGACKT(Vo.)が在籍していた

MALICE MIZERです。

西洋風の奇抜な衣装、徹底したキャラ作りと世界観、

そして独特のトークセンスから当時は一般的に

キワモノバンド扱いされていた彼らですが(笑)

肝心の音楽自体はメンバー全員がクラシック的素養を

持ち合わせているだけあり、非常に独創的なサウンドに

仕上がっており、未だに国内外問わずカルト的人気を

誇るほど多くのファンがいます。

特にGACKT在籍時の音楽性はヴィジュアル系というよりは

日本独自の解釈で生まれたシンフォニックポップスとでも

表現したくなるほど歌物としての完成度が高く、

衝撃のメジャーデビュー曲(まさかのPVが30分!)であった

「ヴェル・エール~空白の瞬間の中で」や、

劇的な構成美とアレンジで悲恋を綴った

「Le Ciel」など耽美でマニアックな世界観でありながらも

メロディと歌詞を重視した聴きやすいバランスに

統一出来るセンスは流石としか言えません。

「Le Ciel」に関してはシングル盤とアレンジが

全然違うので、聴き比べてみることをオススメします。

その一方でダークな要素を微塵も感じさせない「Brise」

秋の到来をストリングスのアンサンブルで感じさせる

「au revoir」など、所謂「普通の」ポップスメイカーとしての

センスも充分!この辺りは入門編にもオススメです☆

GACKTがお茶の間に浸透した今だからこそ

再評価されてほしいバンドですね。

少々とっつきづらいバンドであることは事実ですので、

まずはこのアルバムから☆

間違っても「薔薇の聖堂」とかから聴いちゃダメですよ!

絶対ですよ!!笑

 

BACK DROP BOMB

アルバム名  The New South Hand Blows And North Kick Blows

オススメ度   ★★★★

日本のミクスチャーシーンを黎明期から

支えているBACK DROP BOMBの1stアルバム。

名盤と誉れ高い2ndの「MICROMAXIMUM」

どちらにするか最後まで迷いましたが、

わかりやすさを優先して今回はこちらを選びました。

今でこそミクスチャーといえばメタル的なゴリゴリのヘヴィな

ギターリフにラップというイメージがありますが、

彼らはどちらかといえばパンクの流れから派生した

ミクスチャーバンド。 

まさにミクスチャーの名に相応しく、

パンク、ヒップホップ、ファンク、そしてレゲエまで

激し過ぎず、軽過ぎずの絶妙のサウンドメイク

今聴いても充分革新的です。

最大の特徴はサックスをフューチャーしていることで、

硬質的なグルーヴになりがちなこの手のジャンルに

ひとつの方向性を与えたと言っても過言ではありません。

このアルバムでは西海岸系の陽気さが楽しめる

「Black Sky Above」

曲の持つカラーを玄妙な奥行きに仕上げる

重要な要素として機能していますし、

「Bad News Come」では印象的なフレーズで

正統派ミクスチャーサウンドに更なるシリアスさを

効果的に演出しています。

また、このバンドのもうひとつの特徴として

複雑な構成をバランスよく聴かせるというものがあり、

この時期でも荒削りながら

「ANOTHER WAY,ON MY WAY」

実験的なアプローチを耳にすることができます。

この曲構成を複雑にしながらも聴きやすい

という部分は後の音楽性にもしっかり継承されており、

中期の名曲「Remind Me」でひとつの完成を

見ることとなるので、気になった方には

こちらも自信を持ってオススメします!!

このアルバムは初期のインディーズ作品なためか

サウンドプロダクションはお世辞にも良いとは

言えませんが、それ以上に様々な音楽の融合、

アイディアを堪能出来る一枚ですので、

激しめの音楽が苦手という人でも充分楽しめる

かと思います。

最近ではDragon Ash、ACIDMANなど

大御所が参加したトリビュートアルバムも

発売されてますし、多くの入り口が用意されて

いますので、是非チェックして頂きたいですね☆

 

EGO-WRAPPIN’

アルバム名   満ち汐のロマンス

オススメ度   ★★★★★

2000年代の初頭、日本の音楽業界は未曾有の

多ジャンルがポップスシーンを席巻する、

まさに良い意味でのカオス状態でした。

一世を風靡した小室サウンドの影響がひと段落し、

ポップスらしいポップスからモーニング娘。を筆頭とした

ハロープロジェクトの本格的な台頭、

そして今までアングラな音楽であった

ヒップホップ、R&B勢がオーヴァーグラウンドで、

一方のアンダーグラウンドシーンでは

次世代を担うインディーズバンドが次々とデビューし、

爆発的なムーブメントを起こすメロコアブームまで

あと僅かという過渡期の時代…。

そこに割って入ったのが昭和歌謡系ジャズの立役者、

EGO-WRAPPIN’です。

実際EGO-WRAPPIN’以降、雨後の筍の如く

昭和歌謡系ジャズを取り入れるアーティストが

多かった印象です。

圧倒的な技術力を持ち合わせながらも

ブルースやキャバレー歌謡を取り込んだ

どこか懐かしく、そして少しおどろおどろしさを

感じさせる表現力とセンス

まさに異色、そして異質そのものでした。

再生ボタンをひとつ押せば、それだけでその場が

紫煙の漂う妖艶なバーに早変わりする

印象的なサックスソロで幕を開ける

オープニングトラック「かつて..。」

超攻撃的なテンションで攻め立てる

サイケデリック色の強いハイライトナンバー

「サイコアナルシス」

その一方で弾けるような色彩感覚を楽しめる

可愛らしい「Crazy Fruits 」のようなしっとりとした

曲が顔を出し、昭和歌謡テイスト満載の終曲

「PARANOIA 」までバラエティ豊かにも関わらず

捨て曲無しの名盤です。

中でもタイトル曲「満ち汐のロマンス」

思わず月夜の海でさざなみをBGMに聴きたいと

思わせるほど空気感が素晴らしいので

是非聴いて頂きたい一曲ですね♪

このアルバムには細かい解説はいりません 笑

個人的に邦楽史に名前を残したいくらい

凄いアルバムだと思っていますので、

未視聴の方は騙されたと思って聴いて頂ければ幸いです。

 

THE MAD CAPSULE MARKETS

アルバム名   OSC-DIS

オススメ度   ★★★★★

さて、最後に紹介する一枚は様々な後続のバンドに

影響を与えた偉大なロックバンド、

THE MAD CAPSULE MARKETS後期の名盤です。

元々はパンク系のバンドでありながらも

サウンドメイクの先見性においては右に出るものはなく、

業界内でも早い段階でデジタル録音に着手するなど

徐々にシーケンサーやサンプラーを駆使した

デジタルハードコア路線へと変化。

このアルバム以降のMADサウンドは

今のデジタルサウンドと聴き比べても遜色ない程に

洗練されており、当時から「10年は先に行っている音楽」

評されていた通り、色褪せないセンスに舌を巻くばかりです。

このアルバムはその先見性と初期からのパンクサウンド、

そして類稀なるスタイリッシュなポップセンスが

見事に融合した名盤。

中でも今作収録の「MIDI SURF」が発表された当時は

業界内でもひとつの「事件」とされ、

LogicやPro Toolsといった音響編集ソフトを

普及させる遠因になったと、まことしやかに囁かれる

MADの功績を称える際には必ずといっていいほど

引用されるエピソードのひとつですね。

その一方でライヴバンドとしても評価が非常に高く、

「| ̄|_ (PULSE)」 に代表されるオーディエンスとの

コール&レスポンスを意識した曲が多いことも

特徴のひとつ。

驚くことに日本はおろか、アジア圏で初めて

オジー・オズボーン主催のライヴイベント「OZZFEST」の

メインステージに立つという偉業も成し遂げています。

バンドキッズに与えた影響も尋常ではなく、

当時のライヴハウスに行けばアマチュアバンドが

こぞって「GOOD GIRL」をカヴァーしており、

国内外ジャンル問わず著名なアーティストの多くが

リスペクトするバンドとして名を上げるなど

絶大な人気を誇りながらも2006年に活動休止。

より現代的なサウンドという意味では

これ以降のアルバム2枚に軍配が上がりますが、

聴きやすさと、そして何よりMADを語る上では

絶対に外せないアルバムだったので

今回はこちらを推薦します。

ちなみに余談ですが、今や飛ぶ鳥も落とす勢いで

活躍中のBABYMETALの人気曲

「ギミチョコ!!」の作曲はこのバンドの

べーシスト、TAKESHI UEDAの作曲。

言われてみれば確かにあのセンスは

MAD節と言えるかもしれませんね。

最後に

さて、2回に渡ってひと昔前の邦楽を紹介してきましたが

いかがでしたでしょうか?

若い世代の方には温故知新として、

そして僕と同年代以上の方には当時を思い出して

楽しんで頂けたら幸いです★

もっとも同年代以上の方から

「おい!ハイスタ入ってねーじゃねーか!!」とか

「BRAHMAN入れないとかないわーwww」とか

「ブランキー紹介しないとかありえへん!」とか

「川本真琴は無視ですかそーですか」とか

色々聞こえてきそうで怖いですが 笑

 

いえ…その…紙面の都合でですね…(ゴニョゴニョ…)

僕だって本当は太陽とシスコムーンスケボーキングについて

熱く語りたかったんですよ!泣

 

冗談はさておき(笑)この時期の音楽は

今の邦楽シーンで精力的に活躍するアーティストが影響を

受けている音楽も多いのでルーツを辿る意味でも

若いリスナーさんには色々聴き漁ってほしいですね☆

 

ここまでコラムでもやや古めの音楽が続いたので

次回は今後要注目な邦楽を紹介していきたいと思います。

今度は僕と同世代以上の方に耳を傾けて頂く番でしょうか?笑

 

それではまた次回お会いしましょう♪

貴方の音楽ライフがより素敵なものになることを願って。

Bye Bye~★

 

 

この記事を書いたライター

Fune孤高の音楽ライター
元ミュージシャン、現カメラを趣味とする音楽ライター。
音楽の可能性を日々追求中。

 - おとのいろいろ, くりえいたー系

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